Vol.03 / Takumi Saitoh
THINGS.の若手プロダクションマネージャー、齋藤工の成長と挑戦
THINGS.で活躍する期待の若手、齋藤工さん。
新卒1年目からプロダクションマネージャーとして実写PVの制作に携わり、ディレクターとしての将来の道を切り拓いています。
その活動の中で得た成長と今後の挑戦について、本人にインタビューしました。
Q. 自己紹介をお願いします。
A. 新卒1年目の齋藤です。
現在はPV制作を行う部署に所属し、主にPM(※)として実写PVの制作進行を担当しています。
将来的にはディレクター志望ということもあり、最近では上記と並行して、オフラインエディットや自身でディレクションを行う機会も少しずつ増えてきています。
※PM・・・プロダクションマネージャー
Q. どのような就職活動をされていましたか?THINGS.に入社を決めた理由は何ですか?
A. MVや広告などの制作会社をメインに、映像業界で就職活動を行っていました。
大体4~6社くらいエントリーしていたと思います。
僕は大学生時代法学部にいて、「映像を生業にしたい」と具体的に考えたのは大学3年生くらいだった気がします。
学部には映像業界を志望する人は全くいなかったので、基本的に自分で調べてエントリーしていました。
将来的にはディレクターを目指したいと考えていたのですが、多くのプロダクションでは、クリエイティブ職へのエントリーには「芸大卒」や「映像学部卒」などの条件が設けられており、自分は法学部だったので、将来像につながる募集枠がなかなか見つからない状況でした。
THINGS.のことは、MVのクレジットなどで就職活動する前から認知はしていました。
ただ、当時THINGS.は新卒採用を行なっていなくて…
思い切ってダメ元で中途採用枠に履歴書を送ってみたのですが、それが最終的に入社につながりました。(笑)
面接の際に、役員陣が自分の将来のビジョンを快く聞いてくれたことや、この環境なら様々なチャレンジができそう、と感じたことが入社の決め手だったと思います。
Q. 新卒で入社してからおよそ1年。入社前後で会社に対するイメージが変わった部分はありましたか?
A. 自分の場合は入社前にインターンとして数ヶ月関わらせてもらったこともあり、入社前後のギャップはほぼ無かったです。
入社前と比べてより一層、THINGS.は若手にさらなるチャンスを提供する環境だと感じました。
自分のメイン業務は所属部門であるPM/PA(※)としての仕事になりますが、実写MVやリリックビデオ、ライブなどのいくつかのディレクション案件にトライする機会をいただくこともありました。
将来のビジョンを見据えた、若手の積極的なチャレンジをサポートしてくれる体制や雰囲気は、THINGS.の魅力だと感じています。
※PA・・・プロダクションアシスタント
Q. THINGS.の社風はどのようなものですか?また、どういうメンバーが集まっていると感じますか?
A. 個性的な人が多いと思います。
それぞれ自分のカルチャーやこだわりを持っていて、それを作品に落とし込んでいるなと。
クリエイティブを生業にしている人は、日常的に尖ってるものと入社前は勝手なイメージをいただいていましたが、コミュニケーションが取りやすい社風で、ラフに話せて優しい人ばかりです。
普段の情報交換なども、先輩メンバーは対等な目線で会話をしてくれます。
先輩ディレクター達に囲まれて、エディットを行う齋藤
新卒側の視点で気になりそうな「社風」の話で言うと…
メンバーによって担当する案件の進捗状況が異なるので、よくイメージする社会人の「華金」的な習慣はあまりないと思います。
逆に、平日でもタイミングが合えば、ラフにメンバーを集ってご飯や飲みに行くことはあります。
また、節目で忘年会や社員旅行があったり…その時はみんな完全オフになり楽しんでるように感じます。
オンとオフの切り替えが上手な人が多い印象です。
Q. 仕事をする上で最もやりがいを感じる瞬間はいつですか?
A. 撮影現場中ですね。
現場は大体早朝から深夜までの長丁場が多いのですが、みんなでいいものを作ろうとするグルーヴ感のある現場は大変でありつつも、楽しいです。
仕込みから本番まで、大人の文化祭をしているような感じです。
僕は撮影部や照明部など他部署の仕事を見るのも好きなので、尚更現場が好きです。
THINGS.と仕事をする技術部は話しやすい人が多いので、
「今回どんなレンズ使ってるんですか??」
「この照明どんな意味があるんですか??」
など、自分が疑問に思ったり、今後活かせそうなことは隙を見て聞いたりしてます。
終わった瞬間は達成感を感じながら、だいたいみんなでラーメン食べたりして帰ります。
(だいたいラーメン屋しか空いてないので。笑)
また、自分がディレクションを担当するときは、手がけた映像を納品した瞬間に最もやりがいを感じます。
完成できた開放感も相まって、何回も映像を見返しちゃいます。
Q. THINGS.での仕事を通じて、どのような成長や学びの機会がありましたか?
A. たくさんありますが、一番成長したのはコミュニケーション能力だと思います。
PM/PAの業務では、メールでの連絡や現場での各スタッフとのやりとりなど、コミュニケーション能力が必要になる場面が沢山あります。
とにかく先読みをして相手の思ってることを汲み、気を利かせて動くことが必要になるので案件をこなすごとに、少しずつ成長できたと感じています。
入社して間もない時は余裕がなく、気づけないことが多かったものの、先輩の指導のもと経験を積んでいくと、少しづつ余裕が出て、様々なことを俯瞰で見れるようになったと思います。
まだまだな未熟な部分が多いですが、THINGS.は少数の会社だからこそ、早い段階で打席に立たせてもらえる機会が多いように感じます。
そのため責任も大きく、時には大変な場面もありますが、成長したい方にはおすすめの環境です。
Q. 今、直面している課題や挑戦はありますか?
A. PM/PAとしては、規模感に応じて現場進行を任せていただく機会も増えたので、今後はもっと大きな規模感の案件を任せてもらえるように精進したいです。
そのためにもっと場数を踏んで、案件を細かい粒度で理解して企画を成立させつつ、監督と相談しながら演出などのプライオリティの判断ができるようになりたいです。
また、将来の理想のディレクター像に近づくために、デザイン面のスキルも向上させたいです。
THINGS.には映像のみならず、デザインやグラフィックスなどの強みをもつ先輩が多く所属しているので、実写以外のスキルもより多く吸収したいと思います。
Q. 仕事以外で情熱を注いでいることはありますか?趣味や興味のあることについて教えてください。
A. 旅行ですね。
去年の11月頃会社の創立記念で連休が続いた期間があり、社会人になって多少の余裕も出たので行きたかったイタリアにいきました。
大学受験をキッカケに世界史が好きで、ずっと教科書でみてた世界が広がっていて刺激的でした。
今年は歴史の勉強も再開したいなと思ってます。
長期休暇の間、一人訪れたイタリアの街並み
あとは結局仕事に通じてしまうのですが、映画やMVは好きで習慣的に観ています。
Q. 新卒や若手の方々に向けて、キャリア形成や仕事へのアプローチについてアドバイスがあればお願いします。
A. 僕も若手として意識していることは ”常に自分から動いてつくること” です。
学生時代は時間があれば自主制作をしていた気がします。
映像に関わる学部ではなかったので、自分で機会を作り出さなければ、自分のワークスとして誰かに見せられるものがなかったからです。
自主制作といっても規模はかなり小さいですが、当時は短尺のファッションや広告映像に興味があったので、知り合いのモデルさんを撮らせてもらったりして、映像を作っていました。
ある監督がその内の一つの映像を見てくれたことがきっかけで、初めてMVを作りました。
そこでMVのやりがいに気づき、本格的に今のキャリアを選択しました。
なので、とにかく「つくること」が大事だと思います。見てくれてる人はみてくれているので。
Q. 個人として、またTHINGS.のメンバーとして、今後達成したい目標やビジョンについて教えてください。
A. 所属して今年から2年目となるので、目の前の仕事を丁寧にこなしつつも、担当する進行案件のスケールアップができるように精進したいです。
これまでのTHINGS.には本格的なPMあがりの監督はいなかったように感じるので、今後自分の一つの強みとして落とし込んでいけたらなと考えています。
個人的な目標としては、多角的なインプットを意識しつつ、実写の監督案件の実績を増やしていきたいです。
映画やMV、広告などは観る習慣があるのですが、それに加えてこれまで触れることが少なかった分野にもアンテナを広げて引き出しを多くつくれたらなと。
インプットで土台を作りつつ、仕事で新たなチャレンジをする。
そんなサイクルを意識して作品を作りたいです。
2024.11.01
2024.11.01
2024.10.31